この事について、私達は真剣に考えなければならない。
何故、日本人の演技は、ヘタなのか?
これが命題である。
さて、あなたは何が原因で日本人の演技がヘタだと思うだろうか?
「どんな役を演じても同じ」
「大げさな演技である」
「嘘っぽい、わざとらしい」
「台詞が棒読み、無表情」
「全く伝わってこない」
なるほど、そんな役者は確かにヘタだ。
ジョニーデップなんて作品毎に全く違う。別人だと思える程だ。
では、何故、海外の人達は演技がうまいのか?
理由は簡単だ。
「演技」が違うからである。
日本人の多くは、独学で演技を勉強するから、演技の方法が単一となる。
この単一の方法しか持たないというのが、日本人が演技をヘタな原因だ。
世界中には様々な演技の方法論が存在する。
国や地域によって、音楽が違うように、演技の方法は多種多様なのだ。
なのに、日本人の俳優の多くが「うまくいった方法」しか続けない。
そりゃ、どんな役をやっても、同じになる。表面だけしか変化がない。
悪人を演じる為には、悪人を演じる為の方法論がある。
善人を演じる為には、善人を演じる為の方法論がある。
アニメのキャラクターを演じるには、実在しない人間を演じる為の方法論がある。
面白い人間を演じるには、面白くなる為の方法論がある。
それを学習していないから、日本人の演技はヘタなのだ。
人間は己を鍛える為に方法論・効果的な学習方法がある。別人になる為の方法論がある。それだけの事なのだ。
演技はスポーツとなんら変わらない。的確に鍛えたら、訓練通りの結果がでる。
それをこの国の芸能の世界では、やってこなかっただけだ。
(古典を指しているわけではありません。)
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