2006


空間ゼリーvol.6「さよなら、マリー」

2006年8月16日~8月20日   池袋シアターグリーン BoxinBoxTHEATER

ボヘミアンの終着駅。夢追い者の桃源郷。牢獄の名を持つキャバレー『バスティーユ』 ウェイトレスとしてバスティーユで働くマリーは少女小説家を目指す夢見がちな少女。 ドジで仕事が出来ない上に夢物語ばかりを話す彼女はバスティーユの嫌われ者。 そんな彼女の前に男装の麗人「ルイ」が現れる。 今まで聞いた事もないような甘い言葉をささやくルイを 今まで捜し求めた王子様と信じてマリーはどんどんのめり込んでいく。 「愛さなければはじまらない」 愛を信じた故に少女が引き起こした悲劇の物語。

 

作 坪田文  演出 深寅芥

 

CAST 

徳田奈緒・斉藤ナツ子・佐藤けいこ・下山夏子・竹内春紗・河野真衣・大竹甲一  

川渕かおり・榎本万里子・高橋征也(劇団芋屋)・村木藤志郎(うわの空・とうしろう一座) 他

 

(深寅芥)

 

「さよなら、マリー」は空間ゼリーの過去作品の中でも特徴的な作品でした。以前の作品群は主にストレートプレイを中心に作っていたのですが、この「さよなら、マリー」ではダンスや様々な仕掛けを用いて、エンターテインメント作品としての要素を重要視してました。オリジナルの楽曲、ダンス。当時の空間ゼリーにおいて意欲的な作品でありました。


空間ゼリーvol.5「つの隠し」

2006年3月3日~3月7日 池袋シアターグリーンBASETHEATER

寝室から見えたのは、動かない父とそれを静かに見つめる母でした。明日からの私達は一体どうなってしまうのでしょうか。寝室から見えたのは、動かない父とそれを静かに見つめる母でした。 明日からの私達は一体どうなってしまうのでしょうか。 家にほとんど帰らなかった父親の死をきっかけに三人の娘達の隠されていた母との共通点が見えてくる。 女はみな「つの」を持ちそれを巧妙に隠して生活している。その「つの」が明らかにされた時築いてきた「家庭」という城は崩れ行く。 傾いた家庭を、欠陥住宅に比喩した物語。

 

作 坪田文  演出 深寅芥 

 

CAST 

徳田奈緒・斉藤夏子・佐藤慶子・下山夏子・竹内春紗・河野真衣 

粕川順央・本多加奈・大竹甲一  他

(深寅芥)

 

この「つの隠し」は空間ゼリー作品の代表的な作品の一つである。家になかなか帰宅しなかった父と、母、長女、次女、三女と構成される家族と親類縁者。傾いた家庭を、当時社会問題となっていた「欠陥住宅」と比喩にした作品。